医療PR事例#2: 外反母趾治療の効果を訴求した書籍をニュースリリースで訴求

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外反母趾の治療を専門に行う「外反母趾研究所」は、靴が原因として考えられてきた外反母趾に対する従来の治療法では治らない患者に対して、歩き方を変えると言うリハビリトレーニング・生活習慣の改善を実施している治療院である。その施術を行うことで、過去13年間で2,000人以上の外反母趾患者を改善した実績を有していると発表している。そしてその治療方法の詳細は、既に2001年2月に書籍にて公開し販売されている。

外反母趾研究所は今回、改めてその治療法に関する理解の浸透や来院促進を目的とし、その効果についてニュースリリースでのPRを行なった。具体的には過去出版した書籍のPRについて、ニュースリリースを出している。その内容は、以下の通りだ。

<外反母趾研究所のニュースリリース概要>

■外反母趾になると考えられている従来の原因:

外反母趾の原因は、主にハイヒールを履く女性に多く靴が原因で起こる。

■従来、考えられている原因が真の原因でない理由:

女性だけではなく、男性も、子供も外反母趾になる率が高い。そして、来院する外反母趾患者に特有の歩き方がほぼ100%見られる。この歩き方が原因で、それを矯正することが必要である。

■外反母趾になる歩き方の矯正による治療結果:

外反母趾患者に共通の「ペタペタ歩き」という歩き方を矯正することで過去13年間で2,000人以上の外反母趾を改善した実績を有する。

■外反母趾研究所での治療方法:

外反母趾患者の歩き方をビデオ撮影し、その映像を元に指導を実施。

■書籍出版以降の効果:

来院患者数が2倍に増加。

■書籍の情報

・書名:歩き方を変えれば外反母趾はここまで治る
・著者:古屋 達司(外反母趾研究所 院長)
・価格:1,365円
・ページ数:124ページ
・出版社:メタモル出版
・発売日:2011年2月

■外反母趾研究所:

本部東京、他に全国に8カ所治療院あり
URL:http://www.asinayami.com/

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外反母趾研究所では、自らが行っている治療法が外反母趾の治療法としてメジャーでないならば、その方法が従来の外反母趾治療法よりも治療法として効果的であることは常に発信することが必要としている。それと同時に、訴求を続けることが経営上において極めて重要な戦略と位置づけている。その意味では新たなニュースが無くても、過去の情報をリサイクルして、新しい切り口で情報発信を考えることも広告宣伝・PR戦略としては重要だと言えるだろう。

外反母趾研究所は、まず何よりも自らが行っている治療法を訴求することが重要であるため、媒体を問わず利用できるものを利用したと思われる。その点でニュースリリース、広く露出する媒体として成功戦略といえるだろう。

(文・神戸のりこ 構成・吉池理 MBC医療経営ニュース編集部)