ワンセグ普及本格化進むか?ドコモ07年の基幹冬モデル全機種ワンセグ搭載

番号ポータビリティ制度によってシェアをじりじりと他社に食われつつあるNTTドコモだが、2007年の新モデルにてワンセグ機能を採用した携帯を多数リリースした。ワンセグに関する話題も、このところそれ程聞かれない中、ワンセグユーザー市場を広げる決定打の1つになれるのだろうか。

テレビ業界はもとより、広告業界、PR業界からも熱い視線が送られていたワンセグ市場。しかしいかんせん、ワンセグ放送が見れるハード(携帯端末)を所有している人間を増やさない事には、ソフトの普及はまずあり得ない。

一般のメディアならば、良質のソフトをまず作り上げる事がハードを販売するためには先決事項になるはずだが、テレビ番組という、既に成熟したソフトを持っているワンセグにはその必要性は少ない。データ放送による、ソフトコンテンツの補足的充実が行われているに過ぎないのが現状だ。

しかし残念ながら、現状ではワンセグ機能を搭載した新商品のラインナップそのものがすくなかった。そこで、販売不振に喘ぐドコモの策としてのワンセグ端末充実化が、ワンセグ市場拡大に期待をしているテレビ業界、広告業界、PR業界の利潤とマッチする構図が、おぼろげながら見えてきた形だ。

くしくも、日本の携帯市場における端末数が1億台を突破下ニュースが流れたばかり。今後は如何に「ワンセグ携帯」に買い替え需要を促していくのかが、これら多方面の業界関係者に共通する課題となってくるのだろう。

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ドコモ 07年の基幹冬モデル、全機種ワンセグ搭載 巻き返しへ機能強化