【医療PR特別寄稿】何故、有能な医者ほど転職してしまうのか?

PR会社MBCが医師キャリアに関する特別寄稿文を掲載する理由

皆様が経営されている医院やクリニックでは、目下のところ、どういったお悩みを最優先で解決剃る必要がありますでしょうか。PR会社メディアブリッジコンサルティングにお問い合わせ頂く中で、「集患」という組織収益に直結するお話について多いご相談が、「有能な人材(医師・看護師)の確保」、更に、「人材(医師・看護師・医療事務員)の離職率問題」が挙げられます。

弊社が行なっている、メディアPR戦略によってそれらの問題は一定の解消を望む事が可能ですが、長年この医療PRに関わってきて、「根本的に何故、有能な医師程、転職を望むようになるのか?」という疑問を我々は持つようになりました。そこには、近年指摘される医療崩壊というキーワードを筆頭に、様々な医療現場の矛盾の中で日々激務をこなす、医師たちの姿を見ることができました。

そこで、今回は敢えて、企業(病院)側の視点ではなく、「医師側の視点」で医療キャリアを語ることができる人物に、特別寄稿を行なってもらいました。医師転職アドバイザーという肩書きで、過去100名以上の医師の転職を成功させてきた野村龍一氏に、医師のキャリア形成について語って頂きます。

この原稿を通じて、雇用側である病院経営関係者が、より「医師のキャリアニーズ」「医師キャリアを取り巻く現状」を客観的に理解し、それぞれの組織が抱える問題を解決するための緒を見つけて頂くに至れば、と所望しております。

<プロフィール> 名前:野村龍一 性別:男 PR:医療業界に特化した転職エージェトにて、10年以上コンサルタントとして従事。これまで100名を超える医師の転職をエスコートしてきた。担当フィールドは医療現場から企業、医薬品開発、在宅ドクターなど多岐にわたる。現在は医療経営専門の大学院に通いながら、医師専門転職コンサルタントとして活動中。

今日の日本では、ほとんどの産業が成熟してきたことや不況等外部環境を要因として、どうしても「転職」とは1度は誰もが考えることとなったといえるでしょう。一般に「転職」という言葉を聞いて、どんなイメージを持つでしょうか。長引く不況などの影響から、一般転職市場は陰っていると言われています。そのため、「転職したいけど今は無理」と諦めている人も多いことでしょう。しかしその中で、医療業界は少し事情が違っています。医師不足はずっと叫ばれる社会的問題であり、転職先を探すことはそこまで難しくはないかもしれません。しかしだからといって、十分な準備とリサーチをせずに転職を考えてしまうと「落とし穴」に陥る危険性があります。

更に、医師業界独特の悩みもあります。医療現場は、人と人が文字通り命をかけて交錯する場。単純に他の職業のように、キャリアや就業条件だけが仕事のモチベーションとは成り得ない一面があります。つまり、医者とは、一人の社会人としての人生の他に、医師としての「使命感」「倫理観」「義務感」「価値観」という、求人条件に数字として表れる事のない側面を無視することができない職業だからです。

こういった求人条件に数字で表す事ができない側面を無視し、ただ単純に給与面や就業地域面などを条件に転職活動をしてしまい、多くの医師が転職失敗という落とし穴にズッポリと入り込み苦悶していきます。

医師不足の状況は地域格差も大きく、例えば都市部と地方では医師ニーズが異なります。 また医師として働けるフィールドが多様化していることも、忘れてはなりません。医療機関を見ても大規模病院からクリニック、診療所など様々であることは周知の通りですが、産業医やメディカルドクターなど、一般企業内での活躍の場もどんどんと広がっています。

これは医師としてキャリアを考え、より条件のよい職場に移るということにいおいては、大きなチャンスといえるでしょう。 しかしその反面で、求人元からは医療機関とは異なるスキルが多分に求められることもあります。特定の診療科経験や1対多でのコミュニケーションスキル、あるいは英語力など様々。求人数についても、そういった条件のよい職場は、非公開で求人を行うことも多く、一般的な公開求人情報などに出てくる医療機関と比較すれば、大変に少なくなっています。

医療機関であれば医師免許所有が何より優先され、採用選考において面接などは二次的なものに過ぎないケースが殆どです。しかし、例えば一般企業内における医師就業については、そうはいきません。医師免許や実務経験はほぼ必須ですが、先に挙げたようなスキルをはかるべく面接が重視され、場合によってはペーパーテスト(筆記試験)も課せられます。

いくら医療現場において突出した経歴を持っていても、面接での受け答えが満足にできなければ不採用、他に条件がマッチする医師が見つかったために今回の応募者は全員不採用・・・ということが、現実に起こりうるのです。それもそのはず、転職をする医師側の事情だけでなく、求人をする医療機関、医療企業側の方にも独自の都合と論理や事情があり、それらの需給関係とタイミングで市場は流動化するからです。 転職を志す医師の中には、こうした情報を知らずに動いた末、失敗してしまうということが多く起きています。

ご紹介が遅れました。私は転職コンサルタントとして、これまで100名以上の医師の転職をエスコートしてきた、野村龍一と申します。

これまでご紹介したような背景によって、事前情報を知らなかったがためにいわゆる「成功転職」を遂げられなかった医師は山ほどいらっしゃいます。

過去に私が担当してきた方の中にも、やはり苦い経験の末にご相談されてきた方が多くおりました。 しかし転職は、事前情報をもってそれに基づく準備さえすれば、決して怖いものではありません。むしろ医師という特別な資格をお持ちの方々にとっては、転職とはその資格をキャリアで大きく活かすためのチャンスだと考えています。

皆さまが「成功転職」を遂げられるよう、知っておいて頂きたい転職の基本ノウハウをコンテンツとしてまとめております。また、近年の医師転職活動において必須となってきている、民間の転職支援企業や医師専門の転職支援コンサルタントの使用方法、独断と偏見での比較ランキングについても詳細を記述しておきました。

是非ご覧の上、輝かしいキャリアに向けた一歩を歩んで頂ければと思います。