またあるとき、NHKでお世話になったフリーディレクターの方に引っ張られて、民放のバラエティ番組の制作現場でADをしていました(SMAPさんが出演している特番だったのですが、なぜか心霊怪奇モノ?のようなテーマでしたね)。 |
局のデスクで仕事をしているときに電話が鳴るので出てみると「SMAPが出演する番組制作にかかわる方なら誰でもよいので、少しだけお会いしてお話がしたい。今近くまで来ているから」という内容でした。上司にその旨を話すと「面倒くさいから吉池行ってきな」と冷たく言い放たれ、わけもわからずその客人に会いに行きました。
局のロビーでお会いした電話の主は50代位の中年女性で、なかなか身に着けているものも高そうな感じで、それなりにお金持ちなのでは?と当時の私でも一瞥でわかるくらいの身なりをしていました。名刺交換をして挨拶もそこそこに、その女性は私におもむろに言い放ちます。
「ところでPRとかってお願いできちゃったりするのかしら?」
パブリシティなんて事に対する知識などまったくなかった当時、PR=広告宣伝だと思っていた私は何のことやらわからないが「これはおそらくスポンサードの打診なんだろうな」と少ない頭で考えます。
「それなら局の営業にお会いしたほうがよいですよ。連絡いたしましょう」
というとその女性は突然ぎんらぎんらに光る時計をバッグの中に忍ばせていたケースから取り出して、こういいました。
「CMじゃなくって、実は当社、キムタクさんにこの時計をつけていただいたらどうかなって思って今日はこちらまでお邪魔したんです」
今考えれば単なるメディアキャラバンだったのだが(しかもスタイリストすっ飛ばしの「いきなりディレクター訪問」である)、当時の私は何がなんだかわからず、とにかくそういう権限は自分にはないので営業に話をしてくれないかで突っぱねてしまった。この女性は別にPR会社ではなかったのだろうが、とにかくこれが初めてのPRというものへの接触体験でした。
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