ブランディングとは企業がお客様である「顧客」に対して、そのブランドの価値を上げる為の行動を築き上げていく活動と一般的に言われています。企業自身が持っているブランドに「感情を抱かせる事」が目的となっています。つまり、今までのように、企業を中心としてブランド意識を植え付けるような考えではなく、あくまでも「消費者」である我々を主体にブランド意識を持たせるという、ブランドの方向性を謳った思想と考えて良いでしょう…
とある著者にブランドの戦略的なことについて書いています。それには「ブランディングは精神的な構造を創り出す事、消費者の意思決定を単純化出来るように製品・サービスについての知識を整理すること」と定義を置いています。このような事から、ブランディング活動というのは顧客であるお客様の我々の頭の中ではなく、心の中に創り出す必要があると言っています。実際のブランドは、我々がその価値を決める事だとも読み取れます。
そのブランディングが近年、注目を浴びています。同じような事業内容の企業はどの会社も、性能も技術も商品も似ている為に消費者にとっては実はどの製品・サービスを使用・利用しても同じなのが現状です。はっきり言えば、どれを買っても同じ事なのです。しかし、それでは企業の利益になりません。そこでブランディング活動が必要になってきます。ブランディングはその差異を付ける為の活動だからなのです。それによって売り上げは変わってくるのです。
ですから、同じ業界に所属している会社同士が競い合うというのも稀ではありません。どの人間も「ブランド」という言葉を嫌う人はほぼいません。その自社ブランドをどうやって同じ業界の頂点に立たせるかを考えます。しかし、それは一発屋で終わらせるわけにはいきません。突発的に終わるブランドはそこまでだからです。長期的にブランドの価値を特別なものへと変化させる事が企業経営の力に掛かっていると言っても過言ではありません。
言葉を言い換えれば「差別的優位」と称されます。これは製品・サービスの品質や性能性、見た目の感覚性、顧客満足度、アフターサービス等の製品・サービスを行った後の対応と四つの差別的優位の条件があります。この差異によって企業が発展するかしないかの瀬戸際になります。それらを評価するのが消費者である我々なのです。その点でもブランディングは企業にとって重要な意義を持ちます。ブランド意識を高める為にもブランディング活動が必要なのです。