ブランド戦略とは、ブランドである商標を宣伝・広告で全面的に売り込みをし、他の同業者に負けないブランド価値を創り上げる戦略と言われています。簡単に言えば、消費者である我々に自社ブランドである製品・サービスを売り込みをして、その人自身に取り込めれば御の字というような斬新なやり方です。ブランド戦略の目的は、企業の要であるブランド製品・サービスを他社と比較し、差異を消費者に伝え、その企業のブランドが消費者にとって特別だと謳う事です…
しかしながら、このブランド戦略は効果があるもの、無いものと分けられてしまう欠点があります。あくまでも製品・サービスですので、強みと弱みがあります。抱えているブランドの製品・サービスの価値がいまいち上昇しないというのは、このように理由があるのかもしれません。ですから、ブランド戦略は企業ブランドを企業自体で確認・認識する一つの方法でもあります。そうして企業自体もブランドを意識する事で消費者である我々にも伝え易いという効果もあります。
効果があるものは、「嗜好品」です。特にお酒、化粧品、電化製品はトップ3の現状を維持しています。お酒は産地、作り手、味でブランドの価値が決まります。化粧品は使用感、アレルギー反応、香り・匂いでブランドの優位が決まります。電化製品は耐久性、長持ちさ、性能機能の多搭載でブランドの決定力が決まります。ですから、嗜好品を扱う製品をブランドとして維持しておくと戦略が上手くいった時に長期的に渡って愛用をしてくれる消費者を確保出来ます。
効果が無いものは小麦粉やセメント、木材、商品陳列をするサービス等のような一般的に標準化されている製品あるいはサービスには効果がありません。それは消費者が当たり前だと思っているからです。それに、こだわりがある人でしたら、ブランド戦略は最大限に効果が出ますが、普通の人でしたら、どれも一緒という無難な考えを持つので効果が無いという欠点もあります。これらのようにブランド戦略はどの消費者に伝えるのかというのも問題になってきます。
ブランド戦略は中小企業にとっては大きく影響が出ます。大手企業とは違って、ライバル企業が多いからです。中小企業が使用するのはメーカーブランドが主になって製品・サービスを取り入れていますが、自社ブランドを利用した「プライベートブランド」というのもここ最近は目立ってきています。それが主流になりつつもあります。そのような点も考えて様々な展開のブランド戦略が打ち出せれています。有利的な立場を持つには企業ブランドの絶対的な支持も必要です。